お店を新規開店したときやキャンペーンなどをおこなっているときには、近隣にチラシを配ることがあるかと思います。ポスティングは新聞の広告よりも細かい単位で配布できることが魅了的です。効果的なポスティングには、「ターゲットの絞り込み」「チラシを配るタイミング」「チラシの配り方」を意識すると集客率が大きく変わります。
このコラムではポスティングのコツとして、3つのコツから具体的な取り組み方法をご紹介いたします。ポスティングは、タイミングややり方によって大きく効果が変動します。ポスティングを効率的におこない、効果を最大限得られるようにしましょう。
目次
チラシを直接郵便受けに入れる「ポスティング」のコツのひとつめ「ターゲットの絞り込み」について詳しく解説いたします。既存店と新店では配布地域の定め方が異なりますので、それぞれに適した方法をとることが重要です。
ポスティングには、これからお客さんとなりそうな「見込み顧客」を把握することが重要です。既にお店がある場合には、顧客リストからどこの地域からお客さんが来ているのかを把握しましょう。地域の住民数から顧客となっている人は何パーセントなのか割合を出し、その数値が高かったところには「見込み顧客」が多いと考えられます。
また、顧客データに近い客層が住んでいる地域にもポスティングすることが有効といえます。たとえば顧客データとして「学生が多い」という場合には、学生街周辺にポスティングするとよいでしょう。「高齢者が多い」という場合には、高齢者が多く住む団地にポスティングするなども効果的です。
しかし、ターゲット層が多く住んでいても競合店が近くにあるときには、反応がよくない場合もあります。近隣の店舗の状況など情報収集は大切です。
新店の場合には常連さんなどがまだいないため、お店の周辺にまんべんなくポスティングします。「この地域は勉強に熱心な家が多い」「この地区は高級住宅地だから」などの主観はあまり入れず、お客さんが増えてデータとして表れてきたときに配る場所を定めていくことがおすすめです。
それから、ポスティングしたからといってすぐに反応があるわけではありません。繰り返しポスティングをすることによって「最近よく見るけど、近いのかな?」「この前も見た気がする。なんだろう……」という興味を持ってもらいやすくなっていきます。ポスティングを継続していくうちに効果を実感するのです。
配布する地域を決めたら、ルートを考えます。よく知らない土地であるとポスティング漏れや効率の悪いまわり方をしてしまうおそれがあります。地図を用いて配布ルートを設定してください。一筆書きでルートを作成すると無駄がなく、スムーズに配布しやすいです。
この配布ルートが設定されていないと、配布を委託する場合には、団地やマンションなどのポストが集合している場所ばかりに偏ってしまうかもしれません。また、道に迷ったり関係のない場所に配布してしまうことも考えられるため、ルートの選定は重要です。
ポスティングによりチラシの配布をおこなったら、実際に足を運んでくれたお客さんの情報を分析します。チラシの内容・チラシをポスティングしてから何日空いたのか・どこの地域に住んでいるのかなど貴重なデータです。
また、チラシにあらかじめ地域ごとにナンバリングされた割引券などを付けておくことも効果的です。割引券の利用者がどこの地域から来ているのか分かるため、情報より集めやすくなるでしょう。
ポスティングは、人々の生活パターンにあったタイミングでおこなうことが大切です。タイミングがあっていないと、チラシを見ることなくゴミ箱に捨てられてしまうこともあります。効果を得やすい時間を狙って、ポスティングをおこないましょう。
ポスティングするチラシは、店の商品によって効果的な曜日が異なります。また、一般的に会社員や学生など、平日に働いたり学校に行ったりして土曜と日曜が休みという生活パターンである人が一番多いとされています。その生活パターンに合わせてポスティングを心掛けるようにしましょう。
一番効果が出やすいとされるは、土曜日です。平日は忙しくてあまりチラシに目を通さなくても、土曜日に家でゆっくりする人に向けて多種多様なチラシが入ります。とくに不動産や車などの高額商品は、じっくり見ることのできる土曜日がよいとされています。
次によくポスティングされるのは、金曜日です。週末に向けたチラシが多くなっており、ペット用品やレジャー用品、電化製品など土曜日曜に買い物に行こうという気分にさせることができるでしょう。
いっぽう、週のなかでポスティングが少ないのは月曜です。火曜・水曜は週末に買い込んだ食料品が減るころなので、食品スーパーのチラシが増えていきます。月曜から週末にかけて徐々に増えていくというイメージです。
ポスティングをおこなうのに最適な時間は、対象となるターゲット層によって変わります。専業主婦がターゲットの場合には、買い物帰りに郵便受けを確認してもらうために昼ごろがよいでしょう。会社員がターゲットの場合には、仕事から帰ってくる夕方ごろです。
しかし、どのターゲット層であっても、深夜や早朝の配布は望ましくありません。深夜にポスティングをおこなうのは不審者に間違われることがあります。地域の住民に、不信感や不快感を与えてしまうかもしれません。同じく早朝は、まだ住民の多くは眠っている時間となります。ポスティング作業の音が、迷惑行為とされてしまうことがあるため注意しましょう。
悪天候の日にポスティングをするのはおすすめできません。雨によってチラシが濡れてしまうことや、元から入っていた郵便物を濡らしてしまうおそれがあるためです。また、強風のときにはチラシが飛んでいってしまい、周囲に散乱するおそれもあります。クレームとなりかねませんので、天候の悪い日にポスティングをおこなうことは、やめておきましょう。
配り方を工夫することでチラシに注目してもらいやすくなります。チラシの織り方や郵便受けの入れ方に気をつけてみましょう。
チラシに注目してもらうには、手に取ったときに一番見てほしい情報が目に入るようにします。あまりに小さく折りたたんでしまうと情報量が少なく、開いてもらうことなく捨てられてしまいやすいです。
チラシは二つ折りが適しています。さらに、チラシの表面が外側になるようにすると、キャッチコピーやチラシのメインとなる記事がよく目に入り、何のチラシなのか判断しやすいです。出発する前、にあらかじめ二つ折りにしておくとスムーズに配布することができます。
チラシは郵便受けの奥まで入れるようにしましょう。入口付近に入れると、郵便物を取り出すときに落ちてしまうかもしれません。落ちたチラシがそのままゴミ箱に入れられないように、奥までしっかり入れ込みましょう。
効率よく配るためには、まず配布ルートを定めます。店の周辺から一筆書きになるようにポスティングしていきます。マンションや団地などではポストがまとまって設置されているため、配るという点は効率的といえるでしょう。
しかし集合住宅では、同じような思惑の人がチラシをよくポスティングするため、埋もれてしまいやすいです。さらに、集合住宅には不要なチラシ用のゴミ箱が設置されていることもあり、見ずに捨てられてしまうこともあります。
チラシをしっかり読んでもらいたいときには、戸建て住宅にポスティングすることが効果的です。郵便受けから取り出し、いったん家のなかに入れてもらえるため見てもらえる確率は高くなります。
ポスティングをするときに大切なのは、クレームにならないように迷惑行為とみられてしまうことを控えることです。とくに、「チラシお断り」という張り紙やステッカーで表示されているお宅にポスティングをおこなうのは、やめましょう。
また、「通り抜け禁止」「関係者以外立ち入り禁止」とある場所は入ってはいけません。住居侵入罪に問われてしまうおそれがあります。このような注意書きが書いていなくても、管理人のいる集合住宅の場合には、許可を得てから配布するようにしましょう。そうすることで、クレームを減らすことができます。
最後に、郵便受けがいっぱいであるときには無理やり入れることはやめましょう。チラシを無理やり入れ、外にはみ出ているときに雨が降ったらそのチラシつたいで郵便受けのなかが水に濡れてしまうことがあります。クレームにつながりやすいので気をつけましょう。
また、郵便受けに入らないからといってドアに挟むと不快に感じられることがありますので、おすすめしません。そのような場合には、また次の機会に配布しましょう。
ポスティングをいざ自分でやろうと思っても、簡単ではありません。そのため、手間や労力を抑えるならポスティング業者に依頼することをおすすめします。
ポスティング業者は、ポスティングのコツやプラスアルファとなることを事前に把握しているためスムーズに配布をおこなってもらえるでしょう。
また、配布エリアの選定や配布ルートなどをプランニングしてくれる業者もあるため、自分で何から何まで用意するのは難しいというときには、ぴったりです。
ポスティング業者に依頼するには、業者のホームページなどを見て直接依頼することもできますし、弊社のような比較サイトを活用して業者選びをすることもできます。たとえば、ポスティング業者によって対応地域が異なるため、直接依頼しても対応してもらえないことがあります。比較サイトを利用すれば、自分の地域は対応しているのか、料金はいくらなのかなどかをしっかりと確認することができるのです。
よりよい業者を選ぶためには、多くのポスティング業者に査定してもらうと価格設定やサービスの内容を比較しやすいでしょう。
ポスティング業者に依頼するときの費用相場ですが、チラシ1枚で約3円~9円となっています。費用に差があるのは、地域によって値段が変わるからです。一般的に都会ほど高く、地方は比較的安価になる傾向があります。
1人が1日に配れるチラシの数は、慣れた人で2,000枚ほどといわれています。2,000枚×5円だとすると、日給10,000円ほどが相場といえます。このほかには、チラシの印刷代などが別途加わります。もし正確な費用が知りたいというときには、まずは見積りをしてみましょう。配布地域とチラシの枚数、人員の数によって費用は異なります。
ポスティングのコツとして、まずは店のターゲットの選定、そしてチラシの配布地域を定めることが大切とご紹介しました。ポスティングをおこなう際にも、配布ルートを決めたり、「チラシお断り」「関係者以外立ち入り禁止」などの表示があるところは避け、クレームにならないように配布することが重要です。
ポスティングは、相手に不快感を与えないようにおこないましょう。ポスティングの方法が不適切であると、店の評判も落としかねません。自分ですべて目を配ることは大変だというときには、ポスティング業者に依頼するのもひとつの手です。弊社にご連絡いただければ業者ごとに比較することが可能です。
ポスティングの目的は、多くの人の目にとめてもらうことです。より効果的なポスティングのためには、正しい知識を身につけましょう。